資格試験 -受験の極意-

受験資格の選び方

資格の選び方といっても、人気や資格手当があるといった観点とは違います。それでは前ページで述べた「資格取得が目的になっている」という誤った認識です。ここで言う〝選び方〟とは、本来の目的を達成するためにより有利となりメリットなる資格を選びましょうという意味です。

例えば、医師資格や弁護士資格といった、その資格を取得しなければ当該業務を行うことができない〝業務独占資格〟も少なからず存在します。そうした、目的と資格が直結している場合は、受験を迷うこともありません。

しかし現在、日本には約3,000種類もの資格が存在すると言われており、その中には、はっきり言って取得してもあまり意味のない資格も多くあります。また、目指す仕事や業界でもニーズが高くない資格や、その仕事を得たり業界入りできるほど有効に機能する資格ではないというものもあります。

視野を広げて受験資格を選択する

そのため、受験する資格を決定する以前に、その資格が目的を達成するに有効に機能するかを調査する必要があります。そのためには、目的である仕事や業界がその資格に対してどのような認識を持っているかどうか、つまりニーズがあるか否かを慎重に確認する必要があるということです。

また、目的の仕事に直結した資格ばかりをターゲットとしていると、視野が狭くなりがちです。例えば、金融や保険業界を目指す方ならファイナンシャルプランナー(FP)が。また、不動産業界を目指す方ならば宅地建物取引主任者(宅建)という著名資格がすぐに想定され、受験を検討することでしょう。

しかし、いずれの資格も業界入りには有効に機能する資格であることは間違いではありませんが、その一方で業界的には「持っていて当然」という認識であるということも事実です。であるならば、不動産業界を目指しつつFPを取得する、その逆に、保険や金融業界を目指しつつ宅建取得を目指すという考え方もあります。いずれの資格も双方の業界で必要とされる分野の資格であり、就職や転職の際にも有効な検討材料になる可能性が高い資格です。

もちろん、2つの資格を持つ〝ダブルライセンス〟取得者ならば、より業界入りが有利になることは間違いありません。そうした広い視野を持って受験する資格を検討する必要があるのです。自分の目標を達成するために必要な資格、それは業界と直結する資格ばかりではないことも心にとどめておいて下さい。